2011年9月20日

'Ta'

ロンドンに住んでいた頃、ニュースエージェント(いわゆるコンビニ)や、地元のカフェのおばさんに、支払の際、“Ta” と言われたことが何度かありました。この「Ta」は、「Thank you」の略語で、つまりは「毎度ありがとうございます」をとてもフレンドリーに言われたようなものでしょうか。

最初はあまりに短い一言(発音は『たぁ』に近い)なので、何を言われたかよくわからないままお店を出てしまっていましたが、そのうち、他の留学生の子から、「Little Britain(当時流行っていたイギリスのコメディー)でも、Marjorieが紅茶を受け取る時に使ってた!ありがとう、って意味だよ」と教えてもらい、仲間内でよく使うようになりました。慣れると、とても使いやすい言葉です(そして日本人でも発音が全く難しくない)。もちろん、略して言ういるお礼ですから、先生や目上の方には使えませんでしたが・・・。この略語は、オーストラリアなどでは当たり前に使われているらしいのですが、今までボーディングスクールで「由緒正しきQueen English」を身につけていた自分には、中々新鮮な「俗語」でした。

仲間内だけではなく、実際にカフェなどでお茶を受け取る際に「Ta」と自然に使えるようになった時は、ちょっとイギリス生活に慣れてきたなあ、等と自惚れた(笑)ものです。他にもイギリス人と暮らせば暮らすほど知っていく略語や俗語。もちろん、ギャビタス生として、目指すは「イギリスの美しきQueen English」ですが、たまにはこんな言葉を使えるようになるのも、留学の楽しみとしていいのかもしれません。

鈴木元子

2011年9月2日

さぁ、新学期

長かった夏休みも終わりです。ギャビタス生はこの週末でほとんどの生徒がイギリスへ戻っていきます。この2週間はAレベル、ASレベル、GCSE試験の発表と、いろいろな意味でドラマチックなシーンの多い時期でした。試験結果を含めた報告は、来週発送となる「GTT通信 39号」に掲載していますのでぜひチェックしてみてください。

毎度のことながら楽しく、長い夏休みの後の新学期は気が重いですが、1週間も経過すればまた元のペースが戻ることでしょう。それまで、気温差20度(がーん)の中でちょっとの辛抱。よい1学期を過ごしてください。

山岸いつみ

2011年7月29日

夏休み!

不謹慎ですが言わせてください・・・ 夏休みだ!やったー!!!!!

みなさん、明日から9日間、オフィスは静かになりますがお許しください。ご理解いただき、ありがとうございます。羽を伸ばしてきます。8月8日から、またよろしくお願いいたします。

山岸いつみ

2011年7月11日

初出張!

かなり日にちは経ってしまいましたが、五月末にイギリスへ出張に行って参りました。任務は、今年留学をスタートした新ギャビタス生たちの様子を見てくること。授業はどう?お友達は出来た?寮のお部屋は? お小遣いは管理出来てる?私からの質問に、皆色々な話を聞かせてくれました。それぞれ悩みがあり、目標にしなければいけないタスクがあります。

が、とにかく嬉しかったのは、みんなが今いる学校が楽しいと言ってくれたことです。留学は生活なので、一概に上手くいっている、上手くいっていない、と括ることはとても難しいものです。子供の時に家族と離れることの寂しさ、外国人の友達と対等に英語でやり取り出来るようになった時の誇らしさ、留学生として否応なく学ばなければならない自立心。「波」が荒れることも多い留学を続ける上で、やはり一番大事なのは、イギリスが好きだということ。初めてのこと、辛いこと、それを越える楽しさがあって、留学を続けていけます。外国語のクラスに全然ついていけない、一人での行動が制限されて辛い、ゲームが出来なくてつまらない、喧嘩したクラスメイトと寮で同室で気まずい・・・ うーーー色々あるけれど、でもこの学校にいるのが楽しい。そう話してくれた新ギャビタス生たちに現地で会えたことを、ギャビタスのスタッフとして、元留学生として、とても嬉しく思いました。

留学一年目は、日本に帰れるまでの期間が長く、これからの夏休みからクリスマスまでは、試練の時です。それでも、イギリスっていいな、留学けっこう楽しいなという気持ちを持って、たくさんの「波」を乗りこなして、彼らが成長してくれることを期待しています。

鈴木元子

2011年6月2日

本名とニックネーム

みなさんロイヤルウェディングの日にケイトさんがいきなりキャサリン妃になってしまったって、驚きませんでしたか?「王室に入ると名前が変わるの?」なんて英国人に聞いてみたら、「ケイトは本当の名前ではなく、ニックネームである」との答え。日本人にしてみたら芸能人でもない一般人が「本当の名前ではない」ものを公で使っているのは、なんだかおかしな感じです。でもその時、ボーディングスクールの登録書に“first name”“last name”につづいて “known as”とあり、「“として知られている”ってなんだろう?」と不思議だったのを思い出しました。つまり“first name キャサリン” “last name ミドルトン” “known as ケイト” と、ここにはいつも呼ばれているニックネームを記入すればいいわけなのですね。

このニックネームは名前によってパターンがあります。マイケルのニックネームが“ミッキー”なのは有名かと思います。女優エリザベス・テイラーは“リズ”と呼ばれていましたが、“ベス”や“ベティ”もエリザベスのニックネームなのだそうです。私は昔、友人“トム”の結婚式で実は彼がティモシーだと知って驚いたことがありました。それから元英国首相トニー・ブレアが宣誓の際にアンソニー・チャールズ・リントン・ブレアと本名を名乗って、「政治家なのにニックネームでよかったの!?」と、これもまたびっくりさせられました。それからビル・クリントンもビル・ゲイツも本名は実はウイリアムなのです。ビル・ゲイツなんか本名はウイリアム・ヘンリー・ゲイツ III世と、「どこの王様!?」といった風情で、本物の英国ウイリアム王子も負けそうな立派な名前です。やはりニックネームより本名のほうが貫録があるということでしょうか。

でもこれからキャサリン妃と呼ばれ続けて、30年後くらいには彼女が“ケイト”だったなんてみんな忘れているかもしれませんね。

吉岡真樹

2011年4月27日

ご無沙汰しておりました

東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

日本中の皆様にとってそうであったように、この1カ月半、当事務所近辺でも本当にたくさんのことがありました。

地震発生後数日間は、多数のボーディング・スクールの関係者、元留学生のガーディアンさん達・・・、等の皆様からお見舞いのメールが山ほど届きました。何年も前に親交のあった方からも安否を問うメールが舞い込み、感無量でした。

キャンセルになってしまったギャビタスの会2011。今年は六本木ヒルズの51階が会場でしたから様々なリスクを考えると取り止めは必然でした。入社以来、毎年欠かさず開催されてきただけに、春の行事がないのはやはり寂しいものです。

GTT通信が久々に元の形になって発行されました。もうご覧いただいていると思います。昨年の30周年を機に卒業生の足取りが少し辿れたことが収穫です。久しぶりにご父兄にも執筆いただくことができたことも編集冥利に尽きます。溜まってきた親のエッセイを編集し、そろそろ親のエッセイ集VOL 3を出せるかなと考えています。

大雪にに見舞われた冬休みに続き、この春休みも震災により留学生の帰国便の足にかなりの影響を受けました。帰国便に関してはここのところちょっと運がない!震災直後しばらくはロンドンからの直行便が他空港を経由したり、欠航になったり。帰国を危ぶむご父兄の声も増し、一時は心配しましたが、結果的にイギリスに留まる生徒は約1割強程度、ほとんどの子ども達が家族との春休みを過ごしました。飛行機も一部を除いて毎日運行しています。ただ、運行が安定している日系キャリアに人気が集まっているからか、燃油の値上がりを予測してか、この夏のJALと全日空の運賃は高めです。

留学にご興味のある方々からのお問合わせも若干増えています。一時的な「国外脱出」計画なのかもしれませんが、これを機会にイギリスの教育について知っていただけるならばと喜んで対応しています。もう少し先を考えていたのに、出発を早回しに計画し直すという方もあり、夏に向けてまだまだ多忙なオフィスです。

今週行われるイギリスのロイヤルウェディング。もちろん国民の祝日となり、ボーディング・スクールの中でも生徒に一時帰宅して「家族とお祝してよし」と鷹揚な学校もあります。例年より遅かったイースターとこのウェディングが終われば、イギリスは平穏な5月のよいシーズンを迎えることになります。

被災地で戦う皆様にとっては、まだまだ問題が山積みすぎてどこから手をつけてよいのか、といった状態なのではないでしょうか。生き生きと暮らせる毎日に手が届くよう、一歩でも回復することを願ってやみません。余震や原発のニュースに怯えているといっても、東京で暮らす私たちとはもちろん比較にならないほどのご苦労をされていることと思います。本当に些細なことですが、この事務所でも節電を心がけたり、無駄を省く工夫をしています。ギャビタスの会の会費を義援金にとおっしゃってくださった方々もあり、社内で集めたささやかな義援金と合わせ、近く日本赤十字を通じて寄付させていただく予定です。

山岸いつみ

2011年2月25日

もう一つの‘有名校’

ご存知のように英国民は、ロイヤルファミリーのゴシップが大好き。ロイヤルウエディングと称されるウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式は久々に明るい話題です。ギャビタスのブログでこの話題はどうかな?とも思いますが、ロイヤルファミリーと英国のパブリックスクールの関係は切っても切れません。ギャビタス生が在校している学校の中にもロイヤルファミリーのメンバーが行かれた学校が多数あり、メンバーのどなたかが同級生だったと留学生も珍しくありません。さてこのケイトさんの出身校ですが、Marlborough Collegeというスタイリッシュなパブリックスクールです。現在は受験システムが緩和されましたが、少し前まで登録することも大変な学校でした。10年後の入学のためにウェイティングリストに登録するという超人気校で、ウイリアムモリスなどの才能豊かな卒業生を多く輩出しています。ケイトさんの出現で益々人気が高まることでしょう。 ウィリアム王子は、13歳で入るシニアスクールの選定をめぐり、多くの学校が候補として騒がれましたが、結局Eton Collegeに決まり、そこからケイトさんと出合ったSt. Andrew’s大学へ進学したわけですが、当時多くの同年代の英国女子の間でSt. Andrew’s 大学を目指す真剣な目的になった・・は冗談の範囲を超えていました!

ゴシップはこのくらいにしまして・・・ 今年は復活祭の日が例年よりかなり遅く4月24日(日)。その為にどこの学校でも春休みの日程が大幅に変わりました。その上、ロイヤルウェディングが4月29日と決まったので、学校により対応が様々。この晴れのシーンを家族で味わうべく(?)5月まで新学期が始まらない学校、学校は始まるがその日は特別授業なしで祝うなどなど。日本の5月の連休と重なり、航空券の予約に影響がないか・・・というのが我々の心配ですが、現役の留学生達にとっては、リアルタイムで観られる一遇のチャンスになることでしょう。

全世界から貴賓が集まるこのイベントが英国にもたらす経済効果は大きいはず。日本でも皇太子夫妻が参列するのか、秋篠宮夫妻なのかとメディアが騒いでいるようですね。

渡邊和子