イギリス人有名コメディアンにはなぜか超高学歴が多く見られます。1970年代後半から80年代前半にかけてハリウッド映画、「テン」や「ミスター・アーサー」に出演、ゴールデングローブ賞も獲得したイギリス人喜劇俳優ダドリー・ムーアはオックスフォード大学卒。1970年代にBBC放送の番組から始まり世界的なブームを巻き起こし、いまだにカルト的な人気を誇るコメディユニット、「モンティ・パイソン」。このユニットは超高学歴集団で、オックスフォード大卒4名、ケンブリッジ大卒1名、医師免許や弁護士免許を持つメンバーもいます。そしてメンバーの中にはボーディングスクール出身者も。たとえば現在でもBBC旅行番組で活躍しているマイケル・ペイリンはShrewsbury、Royal Wolverhamptonを卒業したのは女装が得意だったエリック・アイドルです。その他にも「フォーウエディング」「ノッテングヒル」「ブリジット・ジョーンズの日記」などで軟弱なダメ男を演じさせたら絶品のヒュー・グラントはオックスフォード大在学中に俳優のキャリアをスタートさせました。かのミスター・ビーンズで世界的にブレイクした喜劇俳優ローワン・アトキンスもSt Beesというボーディングスクールの出身で、オックスフォード大学理学修士号取得するほどの超インテリですし、彼の子供ももちろん現在ボーディングスクールに通っています。
私はどうしてこんなにイギリスのコメディアンが高学歴なのか、ずっと不思議だったのです・・・が、先日とあるボーディングスクールの‘キャンプ用持ち物リスト‘を見ていて、「これか!」と思わずひざを打ちました。そこにあったのは「1.寝袋、2.防水加工付上着…10.ユーモアのセンス」!そういえば成績表の先生のコメントにも「ユーモアのセンスがあって素晴らしい」と言う表現がよく出てきます。ユーモアのセンスが教育に欠かせないとは、さすがイギリスは奥が深い!?
吉岡真樹
2010年4月30日
2010年4月19日
Thank you の効果
「日本は礼節を尊ぶ国だ」と外国では思われている。神道、武士道、茶道などを筆頭に間違いなく、精神的切磋琢磨を基に修行する「道」は多く、これらに関して外国人から聞かれたりしたことのある人は多いと思う。それぞれについては、限定範囲で私の少ない知識からどうにか答えることが出来るが、「日本人は礼儀正しいと思っていたが・・・」で始まる昨今の日本人のマナーに話が変わるといきなり歯切れが悪いことになってしまう。
日英の挨拶の基準がまったく同じではないとしても、やはり最近の日本の礼儀の乱れは何とも寒々しい。朝、通勤途中に近所の人とすれ違うが無言。エレベーターでも無言。「お先に」の言葉もない。大人でもこうなのだから、その親に育てられた子供となると、推して知るべし。スーパーマーケットで奇声をあげて走り回る子供を注意しない。例をあげれば切りがないが、英国ではかなり悪い地域でもこのようなことは起きない。昔から日本人は親子、夫婦のような親しい人間関係の中でこそ、言葉が省略され、「メシ、風呂、寝る」の世界だが、公共の場ではここまで酷くなかったと記憶する。
実は、留学前にどのような準備をしたらいいかという親からの質問への答えが、なんとこの「礼儀=挨拶がきちんとできるようにする」になってしまってもう10年ほど経つ。ガーディアン家庭からのお叱りと言うか、あちら側からみれば、留学生の信じられない行動についてのクレームが多くなったためだ。究極は「ありがとう」を言わない! 車で学校に送ってもらっても無言。いかに英語が出来ないとしても「Thank you」を言わないのに対してこちらも弁解は出来ない。そういえば、日本の家庭で「ありがとう」を言う習慣ってある?というベーシックな疑問にまで到達する。子供が親に、または親が子供に、そしてお父さんがお母さんに・・・「当然ある」と躊躇なく答えるケースは少ない。礼儀正しい国と思われている日本と、「Thank you」を言わない子供のいるギャップを英国人に説明することの難しさ。それはさておき、留学1年目にして、たくさんの「ありがとう」を自分の子供に言われるようになり、とても嬉しいと感じる母は多い。親子のコミュニケーション云々を語る前に取りあえず、まずお父さんもお母さんも「ありがとう」を言いましょう!
渡邊和子
日英の挨拶の基準がまったく同じではないとしても、やはり最近の日本の礼儀の乱れは何とも寒々しい。朝、通勤途中に近所の人とすれ違うが無言。エレベーターでも無言。「お先に」の言葉もない。大人でもこうなのだから、その親に育てられた子供となると、推して知るべし。スーパーマーケットで奇声をあげて走り回る子供を注意しない。例をあげれば切りがないが、英国ではかなり悪い地域でもこのようなことは起きない。昔から日本人は親子、夫婦のような親しい人間関係の中でこそ、言葉が省略され、「メシ、風呂、寝る」の世界だが、公共の場ではここまで酷くなかったと記憶する。
実は、留学前にどのような準備をしたらいいかという親からの質問への答えが、なんとこの「礼儀=挨拶がきちんとできるようにする」になってしまってもう10年ほど経つ。ガーディアン家庭からのお叱りと言うか、あちら側からみれば、留学生の信じられない行動についてのクレームが多くなったためだ。究極は「ありがとう」を言わない! 車で学校に送ってもらっても無言。いかに英語が出来ないとしても「Thank you」を言わないのに対してこちらも弁解は出来ない。そういえば、日本の家庭で「ありがとう」を言う習慣ってある?というベーシックな疑問にまで到達する。子供が親に、または親が子供に、そしてお父さんがお母さんに・・・「当然ある」と躊躇なく答えるケースは少ない。礼儀正しい国と思われている日本と、「Thank you」を言わない子供のいるギャップを英国人に説明することの難しさ。それはさておき、留学1年目にして、たくさんの「ありがとう」を自分の子供に言われるようになり、とても嬉しいと感じる母は多い。親子のコミュニケーション云々を語る前に取りあえず、まずお父さんもお母さんも「ありがとう」を言いましょう!
渡邊和子
2010年4月9日
一番タフなヤツ
ギャビタス日本事務所のスタッフルームにはダブルベッドほどもある巨大で頑丈なテーブルがでーんと鎮座しています。このオフィスに越してきた時、CIを担当していただいているデザイン事務所さんがプレゼントしてくださったものですが、普段はスタッフのデスク、送付物の封入のための作業台、昼休みの食事台、とマルチな活躍ぶり。でも一番その存在感を発揮しているのがスタッフのミーティングの場面です。
ギャビタス日本事務所では、毎朝ロンドン本部や会員、その他の方々等から入ってきた連絡を全員で目を通し、前日の留学生、ご父母らとのやり取りからスタッフが感じたことや得た情報などを発表しつつ、その日の仕事の分担や処理の方法などを打ち合わせます。もちろん、一筋縄ではいかない問題が議題になることもしょっちゅう。「親御さんへ報告しようか、そうではなく本人とまず話をしてみようか」「学校の意見には合点がいかない。本人の為を考えれば、ここはもうひと押ししよう」などなど・・・.。個人情報を守る関係で具体的に案件を紹介することはできませんが、こんな感じで会話が進んでいきます。さらに今年はギャビタス日本事務所創業30周年で、いつもより多くのイベント企画を抱えています。その関係でスタッフ全員での打合わせも最近は頻繁です。イベント企画においては「全員がアイデアを出す」のが基本。企画段階でのミーティングは丁々発止の激論を交わすこともあり、それなりに楽しいものですが、自分が出した企画への思わぬツッコミを受け冷や汗をかくことも。批評はストレート、妙案には拍手、とわかり易いのが私たちの特徴です。すごいスピードでアイデアが展開していくこともあれば、ネタ切れでいつのまにか4人が腕組みで唸るポーズに、ということもあります。掘り下げが弱い時に渡邊が檄を飛ばすこともあれば、私が前後の脈絡なく突拍子もないことを言い出したり、長谷がフォローするかのように淡々と手順よく説明を加えたり、その合間に鳴る電話を吉岡が明るい声で取りながら残り3人に向かって「声のボリューム下げて~」と手を使ってジェスチャーをしたり。急に声を細めて吉岡が淹れてくれたほうじ茶を啜ってはまたかすれ声で討議を続ける・・・ギャビタス日本事務所の典型的な朝の光景です。そんな時、このテーブルは何度となく平手打ちをくらったり、指先でコツコツと叩かれたり、ファイルを叩きつけられたり・・・ しかしその頑丈な作りのお蔭でびくともせず、常にクールに佇んでいます。(笑)
さて、スタッフ全員のお気に入りのテーブル君も、今月1日からは新しいメンバーを迎えて毎朝5人に囲まれています。新メンバーは現在研修中。いずれブログデビューに誘い込もうと密かに企んでいる今日この頃です。
山岸いつみ
ギャビタス日本事務所では、毎朝ロンドン本部や会員、その他の方々等から入ってきた連絡を全員で目を通し、前日の留学生、ご父母らとのやり取りからスタッフが感じたことや得た情報などを発表しつつ、その日の仕事の分担や処理の方法などを打ち合わせます。もちろん、一筋縄ではいかない問題が議題になることもしょっちゅう。「親御さんへ報告しようか、そうではなく本人とまず話をしてみようか」「学校の意見には合点がいかない。本人の為を考えれば、ここはもうひと押ししよう」などなど・・・.。個人情報を守る関係で具体的に案件を紹介することはできませんが、こんな感じで会話が進んでいきます。さらに今年はギャビタス日本事務所創業30周年で、いつもより多くのイベント企画を抱えています。その関係でスタッフ全員での打合わせも最近は頻繁です。イベント企画においては「全員がアイデアを出す」のが基本。企画段階でのミーティングは丁々発止の激論を交わすこともあり、それなりに楽しいものですが、自分が出した企画への思わぬツッコミを受け冷や汗をかくことも。批評はストレート、妙案には拍手、とわかり易いのが私たちの特徴です。すごいスピードでアイデアが展開していくこともあれば、ネタ切れでいつのまにか4人が腕組みで唸るポーズに、ということもあります。掘り下げが弱い時に渡邊が檄を飛ばすこともあれば、私が前後の脈絡なく突拍子もないことを言い出したり、長谷がフォローするかのように淡々と手順よく説明を加えたり、その合間に鳴る電話を吉岡が明るい声で取りながら残り3人に向かって「声のボリューム下げて~」と手を使ってジェスチャーをしたり。急に声を細めて吉岡が淹れてくれたほうじ茶を啜ってはまたかすれ声で討議を続ける・・・ギャビタス日本事務所の典型的な朝の光景です。そんな時、このテーブルは何度となく平手打ちをくらったり、指先でコツコツと叩かれたり、ファイルを叩きつけられたり・・・ しかしその頑丈な作りのお蔭でびくともせず、常にクールに佇んでいます。(笑)
さて、スタッフ全員のお気に入りのテーブル君も、今月1日からは新しいメンバーを迎えて毎朝5人に囲まれています。新メンバーは現在研修中。いずれブログデビューに誘い込もうと密かに企んでいる今日この頃です。
山岸いつみ
2010年4月6日
‘どうして?’という追求
先日、あるお子さんの作文の英訳をして考えさせられることがありました。こんな一文がありました。「家のない人や家が古い人のために、明るい赤や黄色、黄緑、水色の元気になってくるような家を作って、国を明るくします」 実際に自分が翻訳をしてみないとなかなかピンとこない方が多いと思いますが、実はこのお子さんの作文は非常に英訳がしやすい!内容の難易度ではなく、‘どうして?’という掘り下げがしっかりとしている文章だからです。「家のない人や家が古い人のために家を建てる」ぐらいは誰でも書けます。でも‘どうして’家を建てるのか?「人を元気にしてあげたい、国を明るくしたい、そのためには明るい色の家が良い、たとえばこんな色」というように物事を追及した過程がはっきりとしている文章なのです。英訳の難しさの一つに‘何を言いたいのか’ということが書かれていないため、その人の意図を取らなければいけないということがありますが、このお子さんの作文の英訳にはその必要がほとんどありませんでした。
日本ではこの‘どうして?’という掘り下げをすることが、教育の現場でも社会においても、まだまだ弱いように感じます。ある日本の作曲家が作曲方法のひとつとして、この‘どうして?’を使っているという話を聞いたことがあります。追求すると見えてくる世界があるし、広がりもあります。この面白みをイギリス留学を通して学んでいる留学生はたいへんでありながらも、その力の大切さを身につけ、きっと今もそして将来も役立てていくのだと感じます。
実は、今回例に出した作文を書いたのは、まだ留学前の小6のお子さんです。この‘どうして?’を日本でも出きる子がいることに感動するとともに、このお子さんがこれからの留学生活でどう変わっていくのか期待せざるをえません。
長谷 明子
日本ではこの‘どうして?’という掘り下げをすることが、教育の現場でも社会においても、まだまだ弱いように感じます。ある日本の作曲家が作曲方法のひとつとして、この‘どうして?’を使っているという話を聞いたことがあります。追求すると見えてくる世界があるし、広がりもあります。この面白みをイギリス留学を通して学んでいる留学生はたいへんでありながらも、その力の大切さを身につけ、きっと今もそして将来も役立てていくのだと感じます。
実は、今回例に出した作文を書いたのは、まだ留学前の小6のお子さんです。この‘どうして?’を日本でも出きる子がいることに感動するとともに、このお子さんがこれからの留学生活でどう変わっていくのか期待せざるをえません。
長谷 明子
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